コロラド大、太陽熱を利用した水素製造装置を開発
2013-08-07  /  By:   /  energy, MAKE  /  Comments are off

コロラド大学ボルダー校の研究者らが、太陽熱を利用して水を分解し、水素を取り出す新しいシステムを発表した。多数の鏡面によって太陽光を集光する、いわゆる太陽熱利用設備のひとつだが、今回、従来より効率的に水素を取り出すしくみを開発した。水素はCO2を排出しないクリーンなエネルギーとして、将来の利用が期待されている。

このシステムでは、多数の鏡によって太陽光が中央にある塔に集められ、そこで特殊な金属酸化物でできた構造物を約1350℃の高温まで加熱する。この金属酸化物は加熱されると酸素が放出し、金属自体は酸素を取り込む性質を持つようになる。ここに、同じく太陽光で水を加熱して作られた蒸気と反応させると、金属が水蒸気(水)から酸素を奪い、水素ガスが取り出せる、という原理だ。

従来の同様の方法では、酸素の放出は高温で行い、金属を冷却した後に酸素の吸収(水素の分離)を行なっていた。今回の方法は、この2つの化学反応を同じ温度のまま行うところが、従来にない新しさだ。これによって、より効率的な水素製造が可能になると期待されている。

しかし、この画期的な装置の商業化は、まだ先になりそうだ。その理由の一つが、近年の天然ガスの価格低下で、代替エネルギーへの経済的な必要性が減っていることがある。研究チームは、「長期的に見れば、CO2の排出のペナルティーは必ず大きなものになる」、と現在のエネルギー情勢に警鐘を鳴らしている。

出典:SciTech Daily Engineers Develop Water Splitting Solar-Thermal System to Produce Hydrogen Fuel

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