自動車はV2Vの時代へ
2013-07-31  /  By:   /  MAKE  /  Comments are off

コンピュータはもはや「計算機」ではない。今、あらゆる機械や器具のコンピュータ化が進んでいる。私たちの生活でもっとも身近な機械のひとつ、自動車も、その例外ではない。

米国交通安全評議会(The US national transportation safety board)は、全ての車にV2V通信の装備を施す方針を決定した。V2V(Vehicle-to-Vehicle)とは、車同士が通信するシステムのことで、今回の決定は、車と基盤設備が通信するV2I(Vehicle-to-Infrastracture)通信も含むものだ。V2V/V2I装備によって、車の衝突が82パーセント低減し、渋滞した経路を避けやすいことでCO2排出量を低減する、という調査結果もある。自動車メーカーはV2VやV2I技術を長年研究してきたが、今回の政府機関の方針は、この技術が将来の自動車の重用技術となるような規制が作られる、重要な一歩と受け止められている。

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V2Vでもっとも重用な「ここにいますよ」という情報、位置や速度の情報は、自動車自身の計測、あるいは、GPSなどの外部機器によって得られる。この情報をリアルタイムでネットワーク化することで、交通状況が把握でき、個々の自動車や運転手がどの経路をとるのかの判断材料となる。また、危険がある場合は、点滅や警告音や振動で知らせる。V2V/V2Iは、運転者を支援するが、運転を置き換えるものではないという点で、自動運転システムとは異なる。

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今回の米国交通安全評議会の決定を急がせたのは、2012年に起きた2件の事故だ。スクールバスが交差点でトラックと衝突するという事故だった。国家高速安全協会(NHTSA)がV2Vワイヤレス技術の基準を決めるなら、安全評議会としても高速道路を走るすべての自動車に適用する必要がある。NHTSAは2012年から、オーランド、ダラス、サンフランシスコ等、全米6つの都市で3000台の自動車にV2Vシステムを搭載し実験を行なっている。

自動車の人工知能化が加速し、社会はますますデータ化されていく。

出典:Designboom US wants all cars to talk to each other with V2V technology

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