隕石をレーザーで蒸発させる ‘DE-STAR’プロジェクト
2013-07-23  /  By:   /  MAKE, science  /  Comments are off

地球に衝突しそうな隕石を、宇宙空間で蒸発させる。そんなSFのような科学プロジェクトが提唱されている。うまく行けば30-50年後には実現するという壮大な科学プロジェクトは、「ハルマゲドン」から地球を守ることができるのだろうか?
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の物理学者、フィリップ・ルービン教授は言う。

DE-STARは地球に衝突しそうな隕石を蒸発させたり、方向を変えたりするものだ。SFではない。実際に機能するのだ。
DE-STARは、レーザー板と太陽電池パネルでできた、「開いた紙マッチ」のような形状をしている。レーザーを同期させることで、70ギガワットのフェーズド・アレイ・ビームを作る。搭載システムは地上からターゲットの指示を受け、地球から太陽までの距離と同じくらい離れた隕石上に、直径30m程度のビームを照射できる。レーザーは隕石表面を数千度に加熱し、蒸発させる。昨冬ロシアに墜落した隕石程度なら1時間位内で完全に蒸発させることができるだろう。物質が蒸発するとスペースシャトルのロケットブースターのように推力を発生するので、隕石の軌道を曲げることも可能だ。

DE-STARは、宇宙機にエネルギーを伝達することもできる。電力は、レーザーではなくマイクロ波で送ることができるし、レーザーで直接推力を与えることも可能だ。

ただし、隕石を蒸発させるだけのパワーを得るためには、一辺10kmほどの巨大な「紙マッチ」が必要になる。人類は未だかつて、そんなに大きな構造物を宇宙空間に建造したことがないが、世界の英知を集めれば、30年から50年後には実現できると思う。モジュール構造なので、最初はもっと小さな、一辺1mくらいのものから始めるのが良いだろう。このサイズでも、1000km先から調理するくらいのことはできる。

-Popular Science A Space Laser Designed To Vaporize Dangerous Asteroids

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